日本看護系学会協議会のさらなる発展へ
日本看護系学会協議会会長 太田 喜久子
平成21年6月21日総会で新規の役員が承認され新たなスタートを切りました。会長は継続させていただくことになりましたが、皆様とともに協議会のさらなる発展をめざして力を注いでいきたいと思います。
日本看護系学会協議会は、第18期の日本学術会議で看護学研究連絡委員会(看護学研連)の発足が認められたことを機に、看護学研連の活動支援を目的のひとつとして平成13年9月に設立されました。その後、協議会の母体づくりや看護学の発展に寄与する種々の活動が行われてきました。日本学術会議の組織改革に伴い平成17年9月に19期の看護学研連は解散し、10月から協議会は新たな目的を持って踏み出しました。
日本看護系学会協議会は、会員である看護系学会間の相互交流と連携をはかり、看護学研究の成果を社会に還元する学会活動を支援するものです。また人々の健康と生活の質の向上のため国・社会に向かって必要な提言を行い、日本学術会議や国内外の学術組織との相互協力を推進していこうとするものです。
平成17年10月、看護界の長年の夢でありました日本学術会議会員に南裕子先生が選出され、さらに10名を超える看護系連携会員が生まれ、協議会としても日本学術会議と強固な連携を図りながら活動を推進していくことができるようになりました。
本協議会新規約に基づき選出された役員による平成18年4月から3年間の期は、協議会活動の芽が出た時期と言えるでしょう。今期平成21年6月からの3年間は、その芽を育てる期です。よい実を結ぶように導く期でもあると思います。具体的な活動には次のようなことがあげられます。
○協議会活動の中核は、その経緯からみても日本学術会議との連携です。看護学分科会を中心とし、その他関連領域分科会等との学術的活動の連携を推進することです。連携会員を介し、各分科会と各会員学会とが連携し、相互の活動を推進していく必要があります。昨年は日本学術会議看護学分科会のテーマである看護職の役割機能の拡大の必要性と可能性について学術的に討議しあい、シンポジウムを看護学分科会と共催しました。
○看護学研究を推進するために研究助成の確保は重要であり、看護学研究にかかわる科学研究費申請枠拡大の動きを推進していきます。看護学の発展に貢献するものです。
○看護学の理解者を広め、将来を担う人材を育成するための活動として、子どもや一般市民を対象に看護学、看護研究を紹介するナーシングサイエンスカフェを会員学会で開催することを呼びかけています。これは、日本学術会議の活動、日本看護科学学会の活動から学んだものです。
○協議会の存在が認知されるようになり、協議会の組織づくりが他専門分野での協議会形成に刺激を与えています。また協議会としての社会的な活動が求められるようになってきました。看護学の視点、専門的な学問を背景とした意見が求められています。各会員学会に協力いただき評価委員を推薦するなど社会的な責任ある役割を担うことが期待されています。
○会員間の交流をさらに深め、社会への発信の場として、ニュースレターや活用しやすいホームページの充実をさらに図っていきます。
皆様とともに、日本看護系学会協議会の可能性をさらに引き出し、会員、社会のニーズに応え、社会に発信する組織体として成長していきたいと思います。